こんにちは、特任助教の陶です!
2026年5月18日から20日にかけて、ドイツ・ケルンのケルン大学情報技術センター(ITCC)で開催されたNECユーザーグループ第37回会合に参加しました!NECユーザーグループ(NUG)は、NECのスーパーコンピュータや高性能計算(HPC)システムのユーザー、運用者、開発者が集まり、最新技術、運用経験、研究成果を共有する国際的な会合です。
本研究室からは、滝沢先生と私がそれぞれ講演しました。滝沢先生は、AI支援プログラミングをテーマに、”Towards AI-assisted Programming at the Tohoku University Cyberscience Center” という題目で、東北大学サイバーサイエンスセンターにおけるHPCユーザー支援の取り組みを紹介しました。また、大規模言語モデル(LLM)を用いたコード理解、性能最適化、意味的等価性検証、自動デバッグ、性能ボトルネック解析の可能性について議論しました。私は “A Runtime Prediction Model for Capacity Planning in Shared-Backend LLM Multi-Agent Social Simulation” という題目で、津波避難を対象としたAIエージェント社会シミュレーションについて紹介しました。講演では、スーパーコンピュータAOBAと複数スーパーコンピュータを連携させる緊急計算フレームワークExpressHPCを背景に、大規模なLLMマルチエージェントシミュレーションの実行時間を予測し、その結果を都市規模の避難シミュレーションにおける計算資源計画へ活用する取り組みを説明しました。
会議では、NECの高性能計算・研究情報基盤(HPC/RII)、次世代ベクトルシステム、RISC-Vとベクトル拡張、GPU資源の利用、アーヘン工科大学におけるHPCとAIサービスの統合、Slurmクラスタ運用、筑波大学計算科学研究センターのストレージ研究、ケルン大学の高性能流体計算アルゴリズムなど、幅広い内容が扱われました。今回の参加を通じて、今後のHPCの発展には、ハードウェア、ソフトウェア、ユーザー支援、AI活用を一体的に進めることが重要であると改めて感じました。得られた知見を、今後の研究活動とサイバーサイエンスセンターでのユーザー支援に活かしていきたいと思います。
